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- 事業をはじめる施設へ
新たな仕事に着手する際に発生する課題は、初期投資です。新たな機材や治具を用意するなど多額の費用がかかることが多いですが、基板事業はドライバーやペンチなど、ホームセンターで数百円から千円程度で購入できるもので、すぐに事業をスタートできます。
※基板事業の作業を行う際は『安全第一』のため、手袋・保護メガネは必ず着用していただきます。基板ネットワークでは手袋や眼鏡を嫌がるなどを理由に着用しないで作業することは許しません。厳守していただきます。
パソコンの解体には工程がいくつもあります。最初から最後まで全て1人が行ってもいいですし、あるユニットを最終段階まで綺麗にする人、シールやゴムをとる人、ペンチで金メッキを折る人、などなど基板事業は皆同じ事をやらなくてもいいわけです。能力や特性を見極め、その人にピッタリの仕事を生み出すことが出来ます。ネットワークでは生活介護の施設もあり、ネジをまわして解体する行為は、手先を動かす訓練にもなります。
また、事業の目的とやりがいを感じて基板事業ならやってもいいかな、と毎日来るようになった方もいられます。知的・身体・精神問わず、この事業は施設次第で可能性は無限大に広がるのです。
パソコンは解体分別を行うと一台おおよそ800円程度利益を生み出すことが出来ます。解体が慣れると1台30分ぐらいで解体できるようになります。単純計算で時給1,600円となります。ですが、実際は1台を解体すればそのお金をもらえるわけではありません。各部材を数百キロ単位でまとめて出荷しなければいけないものもあります。そのパソコン数千台分を一施設で集めるのも保管しておくのも大変です。だからこそ、各地域でネットワークを形成し、協力し合うことでスケールメリットが生まれる事で、それが可能になります。月に5万円以上を支給できるようになり、平均工賃も4万円を超えました。目指す姿は全国の加盟し施設にあります、新たに始めた神奈川県の施設では、基板事業に従事する方の工賃がアップした実績もあります。
電話や飛び込み営業等で事業の主旨・内容を説明します。
回収の依頼があれば、現地へマイスターさんと出向き回収作業を行います。
基板ネットワークでは情報漏洩対策として現地での情報端末(HDD、SSD)の物理破壊作業の実施を推奨しており、駐車場や会議室等をお借りしマイスターさんと職員が一緒に物理破壊作業を実施後、搬出を行います。
回収した品を持ち帰り、マイスターさんに解体作業を行ってもらいます。
解体後、金属・部品毎に綺麗に分別します。
解体が完了した時点で、提供元に解体完了証明書等を作成し引渡します。
解体した金属は事業所の最寄りの業者へ買い取ってもらいます。
基板はネットワークで数百kgにまとめて精錬業者さんへ出荷します。
出荷先は事前にお調べください。事務局のサポートが必要な場合はご相談ください。
※加盟を申請する前に確認してください。
基板ネットワークでは事務局や加盟施設の状況をブログで紹介しています。
事業のこれまでの生い立ちや実際の作業の状況、作業時の注意点等をアップしておりますので、一通り確認してください。
いきなり企業や官公庁に依頼しても実績や技術の無い施設で機密情報の入ったパソコンを回収するのは信用が得られない事や、予想以上の台数の回収になって対応しきれない事等が考えられるので、まずは施設の職員や知人から自宅で眠っている使用済みパソコンを提供してもらうところからのスタートになります。
パソコンは数十種類のパーツから出来上がっています。大まかなつくりを理解してからでないと金属・部品を分別する事は困難です。まずは20台~30台パソコンを解体してみて同じ部品毎に分別してみてください。
パソコンを数十台集めて解体する分には申請は必要ではありません。
事業を進めていくうえで必要になる可能性があります。
マイスターさんが1人につき机が1台あり、パソコンを数十台保管できる倉庫があれば作業は可能です。
パソコンの回収量にもよりますが、はじめはマイスターさん1名、職員1名でスタートできます。
1台500円から800円程度の売上になる計算していますが、品質によっては1,000円を超えるものもあります。
しかし1台回収したからと言ってすぐ現金化できるわけではなく、加盟施設で協力して基板を出荷しますので、スタートしたばかりの施設では早くても3カ月ほどかかります。